玉川上水は、人口の増加した江戸へ水を送るため、承応2年(1653)に開削されました。多摩川の水を取り込む取水堰は、洪水の時に上水路崩壊を防ぐため余分な水を流す「投げ渡し堰」という構造で建設され、江戸時代から変わらず現在に至っています。
羽村取水堰は、平成26年に公益社団法人土木学会の「土木学会選奨土木遺産」に認定されました。
現在の玉川上水は上水としての機能を維持しており、羽村から取水された多摩川の水は、一部が第3水門から小作浄水場と村山山口貯水池に送水され、残りは小平監視所から東村山浄水場へ送られ、それぞれ東京都民の水道水となっています。